遅ればせながら、鬼滅の刃を見ています。

 

 こんばんはー

 クリスマスも終わって、もう年末ですね。2021年までカウントダウンが始まりました。

 いかがお過ごしでしょうか。

 私は、年末年始休暇が10日程あるので、時間を無駄にしないように、やりたいことをリストアップしましたよ。

 その中の一つ、鬼滅の刃のシーズン1を全部見ようと・・あと、劇場版「無限列車編」もみに行こう、というのがあります。

 今更、という感じですが、笑 実は、今まで、鬼滅には全く興味なし、だったのです。

 どれだけ流行っても、見る気が全くしませんでした。(漫画だけちょっとみましたが、)

 ですが、これだけ多くの人の心を動かしている物語ですし、また自分が年をとったとき、遠くない未来に、この今の一時代を(鬼滅を見た世間の多くの方々と)共有できない、というのは少し寂しいような気がしましたので、遅ればせながら見てみることにしたわけです。時間がありますからね。チャンスということで・・


 シーズン1はアマゾンプライムで無料で一気に見れます。

 

 「鬼滅の刃」 吾峠呼世晴原作。



 あらすじとか、みなさん知ってらっしゃると思うので、端折らせてもらいます。個人的な感想を中心に書いてみます。


 まず冒頭、雪のシーン。鬼に家族を殺された主人公炭治郎が、唯一生き残った妹禰󠄀豆子を抱えて走っていきます。なんか象徴的なシーンですよね。悲しみのどん底で、妹を救おうとするところから物語が始まる。全てを包み込み、洗い流そうとするかのような雪も、美しくて趣がありとてもいいですね。



 そして、炭治郎は、大切なものを守るためには、自らが強く、力を持っていなければならない、と思い知る。そして、修行をすることに決める、と。

 ありがちな展開ですが、どんどん引き込まれるストーリーです。
 が、意外にも、アマゾンレビューでは、ご都合主義の、見るものを置いてけぼりの物語、と酷評している方々が多くの方から「参考になった」とされていました。アンチも多いアニメのようです。

 自分はどう感じるかな、と思ったのですが、今のところ(8話まで見ました)そう悪いとは思いませんでした。こういう弱い主人公が修行をして強くなるストーリーというのは、私の子供の頃からいろいろな映画や物語があり、とてもなじみ深いテーマですからね。単純に見ていて面白い。
 主人公の「心優しい」というキャラクターが破綻している、という指摘もありました。ですが、家族を殺されたパニック状態の最中で、唯一の生き残りの妹を殺されそうになったら、その相手(人間)を殺そうとしても致し方ないかな、という気がします。それも、武器を取れ! 生殺与奪の権を他人に握らせるな、とのたまう相手だったらたぶん・・心優しくても殺そうとすると思います。

  



 ただ、ご都合主義だなぁ、と思ったところもやはりあり。特に、修行のシーン、炭治郎が修行を終えて鬼殺隊の最終選別に合格するまで、2年程の間、ずっと妹の禰󠄀豆子が眠っているんですよね。いくら鬼でも、飲まず食わずで寝てたら死ぬだろう、と。(その後禰󠄀豆子がものを食べるシーンはないので、何も食べなくても生きていける体質なのかもしれませんが)必要ない物語の過程で、必要のない登場人物は眠らせておくという安易な設定にげっそりしたのは事実です。

 もちろん良いなぁ、と思ったところも多々あり、特にしんみりしたのは、「育手」鱗滝左近次がかつて育てた狐面の男錆兎と、真菰、この二人が修行に行き詰まった炭治郎を救うところですかね。
 まさか幽霊だとは思いませんでした。二人のおかげで岩を一刀両断することに成功した炭治郎は、最終戦別にいくことを許され、ついに因縁の鬼と対決することになります。

 



 あと、炭治郎の必殺技・・もとい、全集中の呼吸は、水の呼吸だけなんでしょうかね。今のところ水の呼吸しか使っていませんが、この水の描き方がとてもきれいでいいですね。波みたいな水しぶきが、刀の軌跡として描かれています。浮世絵のような? 版画のような? 絵の線も荒々しくダイナミックで、かっこいいと思います。風景画や写真のような繊細な背景と対照的ですね。



 長い眠りから目覚めて、炭治郎と一緒に鬼刈りの旅をするようになってからから、めっきり活躍し始める禰󠄀豆子・・・やっぱりこれはご都合主義的・・がかっこよくて見ごたえあるところも気に入りました。炭治郎は鬼の妹という最強の味方を持っていてなんてラッキーなんでしょう。妖しく美しい女戦士禰󠄀豆子にもっと活躍してほしいと思います。




 さて、その禰󠄀豆子や母親、兄弟たちの仇がついに現れました。東京で人間として過ごしていたらしい(まだ8話しか見ていないので、違っていたらすみません)男、鬼舞辻󠄀無惨。東京で人間に化けて暮らしていた鬼が炭治郎たちが過ごしていた山の中に、わざわざ人食いにやってきたというのがびっくりですが・・・(これもご都合主義??)
 まぁ、その辺りも楽しみにして続きを見ていきたいと思います。
 また見たら感想書きますので、よろしくお願いいたします。

 まとめですが、鬼滅の刃を遅ればせながら見たら、なかなか良かった。でも、感動するほどではなかった、という結果でした。

 心も体も弱い少年が強くなる(成長する)物語というのは、永遠不滅のテーマで、面白く感じるところも多々ありましたが、炭治郎は急激に強くなりすぎてしまって、ちょっと消化不良というのか。まぁ、強い剣士になったから、かっこいいなぁ、と安心して物語を見ていられるわけなので、これでいいのか、と思いつつ、生殺与奪の権を他人に握らせるな!をあまりにも早急にクリアしてしまって、生殺与奪の権を握りまくりの主人公にちょっと違和感を感じないでもありません。もう少し葛藤があっても良かったかもしれないなぁ、なんて。
  
 心優しいどころが、結構残虐なシーンが多いんですよね。悪は滅多切り、という・・

 この映画が大人気って、海外の人は日本のことをどう思うんでしょうね・・とちょっと心配になったりして。それとも、妹=自国さえ守れない弱い日本を痛感している人々は、鬼滅の刃という物語を見て、溜飲を下げ、スカッとしているんでしょうかねぇ・・・

 ああ、アマゾンレビューのアンチと同じようなことを書いてしまいました。
 決してアンチではありませんので、物語の今後の展開を楽しみに、これからに期待して見ていきたいと思います。

 

 劇場版も楽しみだなぁ。



 ではでは、素敵な時間を過ごされますよう。

 願いを込めて。





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