少しも寒くないわ。〜アナと雪の女王感想と、春なので霞露嶽に登ってきました〜




 少しも寒くないわ。

 ということで、春が近づいてきた昨今。今日は地元の山、霞露嶽に行ったお話、それから地上波初放送のアナ雪を見たお話です。




 アナ雪。アナと雪の女王。今更ですが、初めて見ました。うん、やっぱディズニーはすごい。

 わかりやすいんですよね。日本アニメがいくら小細工使っても(時間軸変えたりアナロジーを駆使したり)しても、あの分かりやすいアイコンにはかなわない。

 例えばこんな感じ。
 
 金の亡者(ウェーセント伯爵)は悪。
 権力の亡者(ハンス王子)は悪。
 自然神(トロールやオラフ)は善。
 自然神と通じ合える男(山男のクリストフ)は善。
 
 衝撃的なのは主人公ですよね。このアイコンがちょっと凝っている。自然神の化身(突然変異の半人間、半神様ですよ!)の雪の女王、エルサが善。愛の化身のアナは悪。

 そうそう、アナが悪なんですよね。下のサイト読むと分かりやすいかも。(※下にリンク貼り付け)超簡単に要約すると、身勝手なバカ女が真実の愛を知るまでの物語だ、と書いてあります。

 ※ネタバレ解説!『アナと雪の女王』に関する7つの疑問を検証してみた


 アナはハンス王子とすぐ恋に落ちちゃう。優しくされて、境遇が似ていたので、自分の理解者だと思ってしまいます。このつまらない生活から救ってくれる唯一の人だと。でもエルサに結婚を反対されると、エルサとの愛を忘れて、彼女の手袋を取り上げてしまう。ここがびっくりです。エルサの手袋は、異形の彼女が人間界で人間として生活していくために欠かせない大切なアイテムなんです。アナもそれを知っていました。幼い頃からずっと付けていた特別なものだと気付いていたのに、恋のために、意地悪して奪ってしまう。幼い頃のエルサとの愛をすっかり忘れてます。逃げたエルサを追いかけるのも、エルサのためではありません。国中が雪になってしまったので困ったからです。ハンスとの普通の世界(結婚生活)をしたいからなんです。神田さんがバカ女全開に演じます。この声優さん選んだ製作者、人が悪すぎます。おまけに、バカ女なので、自然と通じているクリストフの愛にはさっぱり気がつかない。案の定、権力の欲まみれのハンス王子に捨てられます。その直後、彼女は、愛がわからないと叫ぶのに、舌の根も乾かぬうちに、死にそう(体が凍ってきています)で怖くなって、クリストフとに口づけしてもらえれば治るかも!とばかりに、まだ本気で愛しているかもわからないクリストフを求めて駆けていきます。あまりのバカ女ぶりで、書いていて泣けてきました。

 でも、私たち・・いえ、私といってもいいんですが、たいていそんなもんですよね。若い頃は。真実の愛を知って、アナからエルサになるんです。
 で、この物語を一人の女の成長物語だ、アナとエルサは一人の人間で起こることだ、と書いていたのが中森さん。(※下にリンクあり、書き起こしてくれた方、どうもありがとうございます、グッジョブです)

 言ってることは正しいと思うんですが、、、
 でも、アナ雪を「女だけのお話」にするのは、ちょっと都合がいいんじゃないかなぁ。

 ※中森明夫さんの「アナと雪の女王」の解説が秀逸なので全文書き起こししてみた。
 超簡単に要約すると、脳力(能力)を閉じ込められて男社会で生きていく女が自分を解放する物語だ、とのこと。


 女の成長物語にするのは都合が良すぎる。それは男の身勝手。男も当てはまるし、映画は人間の物語です。それが証拠に、アナ雪の最大の盛り上がるシーン、あの名曲レットイットゴーの場面。初めてちゃんと見ましたが、驚いたことに、エルサが自分を解放するシーンというよりは、彼女が(人々を傷つけないように、彼らを守るために)籠城するシーンなんですね。パタン、と扉を閉めて、自らの心を閉ざした瞬間じゃないですか。天岩戸ですよ、あれは。で、世界は雪まみれになってしまった。うーん、神(自然神の化身エルサですから)をないがしろにするからバチが当たりましたね。あのシーンを見て喜んだのは、自分を解放したいバカ女たちではなくて、すでに引きこもっている少年少女、もしくはニートのおっさんたちではないか、と思わざるをえません。心を閉ざすことが、おのれの唯一の解放である。。なんと悲しいことでしょうか。少しも寒くないわ。なんて、強がり(ならマシですが本心です)も泣けてきます。流石に名シーンです。




 で、ラストの感想の前に、雪まみれの霞露嶽に行ってきたお話を。




 痩せ尾根なんですが、もう雪がないと思い込んでいたら、結構あった。(雪まみれは大げさでした)

山頂近くの奥宮です 

こちらトロール・・もとい御神体です


山頂からの眺め 山田湾がよく見えます


山頂の二等三角点です
頂で復興のお仕事をしているお二人と出会いました、
陸前高田の大工さんと、宮古市の職員さん
その節はありがとうございます




 霞露嶽は好きで何度も登っています。何が好きかといって、霞露嶽の奥宮が山頂近くにあるんですね。で、御神体が岩なんです。トロールですよ。笑
 この岩の迫力と言ったら、たまりません。是非見て頂きたいです。それからブナの原生林。これが見事なんですね。詳しくは過去のブログに書いてありますので、どうぞ。(※下にリンクあり)

 
 人生を愛するということ ~巨石とブナの神秘の山、霞露嶽に行ってきました~
 超簡単に要約すると、いいところだけど誰でも行っていいわけじゃないからね、というお話です。


 で、今回は、というかここに行くといつもなんですが・・偶然の巡り合わせがありました。トロールの計らいなのか、いつも良い方たちと出会うんですよね。今回は陸前高田で復興住宅を作っている大工の方と、出向で神奈川からいらしたという宮古市の復興関係の職員さん(※)。その節はありがとうございます。ラーメンまでご馳走になってしまいました。(以前も山頂でランチをご馳走になりましたっけ)栄養足りてないから飯食え、とトロールから言われているような気がします。
 
 ※登山記録はこちらです。


 それにしても何度登ってもいい山です。アナからエルサに成長したい方だけ行ってみてください、笑


 で、映画の感想続きです。籠城したエルサ。どうなったかというと、・・いやもうストーリー書くまでもなく、みんな見ていると思うんで省略。

 あ、一応、超要約すると、
 籠城したエルサは、最後は脳力(能力)を愛の名の下に解放し、人々のために異形の力を活かすことができました。世界は雪が溶けて愛に包まれます。
 バカ女アナは、おのれの命を顧みず自然神エルサを助けたことで、真実の愛を知ることができ、命が助かりました。


 感想として、私が一番感動したシーンと、一番悲しかったシーンを書きます。


 一番悲しかったのは、エルサが権力まみれのハンス王子に批判されるところです。
 「(これ以上)人々を苦しめるのはやめてください!」
 傷つけるのは止めてください、だったかな?
 エルサはみんなを傷つけたくなくて、守りたいがために一人で篭ったのに、そこに土足で踏み込んできて、彼女を傷つけようと(命を奪おうと)する者たちがいた、だからエルサ仕方なく抵抗したのです。なのに、ハンスにそう言われた。人々を苦しめるな、と叫ばれた。
 これはかなりきついと思います。私がその立場だったら死にたくなりますね。籠城している少年少女、ニートの方々、心を閉ざしている方々に、このハンスのバカをぶっつぶせ!ハンスに負けるな、と言ってあげたい。彼らを是非応援したいと思います。欲まみれのハンスの批判に騙され負けないないように、くれぐれもご注意ください。


 最後は、一番感動したシーンです。泣きました。バカ女アナがエルサを斬ろうとする剣を氷の手で受け止めて、止めるシーンです。氷は役に立つんですね、身を守るため、愛する者を助けるために、氷の手で、剣を止めたのです。

 (これが何を意味するのか、頭のいい貴方ならわかるかと思います。異形のエルサを受け入れた国の人たち、大団円の最後のラストも心温まりました)

 そして、エルサを氷の手で助けたのは、エルサに心を氷にされたアナだということです。自己犠牲が感動なのではなくて、心を氷にされた主人公が、心を氷にしたもう一人の主人公を許す瞬間。しかも、氷を使って助けるんです。氷が彼女を助けるんです。もう大泣きですよ。私は加害者にも被害者にもよくなりますので、両方の少女が我が身のことのように思えて、なおさら泣けてきました。

 アナ、よく頑張った。もうバカ女から脱却です。真実の愛を知るのに、男はいりません。いえ、恋愛はいりません。金の欲、権力の欲、色恋の(肉)欲、を超えていけ、と超簡単にディズニーから教えていただいたように思います。やっぱりアニメはアメリカだわ。日本はダメだ、と心底思いました。アニメは日本か、と自惚れていましたが、大間違いでした。ディズニーアニメは、昔から人間のことをきちんと書いている。なのに、自然のこともちゃんと忘れていません。人間と神の世界が融合しています。素晴らしいですね。

 そして、エルサはアナによって、力を活かすことができるようになりました。バカ女・・もといバカな人間たちも、自然神には欠かせない存在のようです。大団円の世界がこの現実にも現れますように。








 見てないひとみてね。少しも寒くないわ、なんて誰にも言わせちゃダメです。






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