こりゃだめかもわからんね? 〜宮古市初のカキ小屋でついでに体脂肪増と肌荒れを解消するの巻〜



宮古市初のカキ小屋が存続の危機だという。今年3月に崎山地区の宿漁港にオープンしたというニュースを聞いたばかり、一度は食べに行きたいと思っていたが、・・そう、台風10号のせいだ。
台風10号の襲撃によって、三陸の水産業と観光業は甚大な被害をこうむった。宮古市のカキ小屋も例に漏れず、観光目的で訪れる人々が激減し、このままではお客様減少→経営難→閉店と一気に追い込まれるかもしれない、そうSNSで深刻な呼びかけをしている。何ということだ。一度も食べに行かないうちに閉店されてはたまらない。宿の浜の青く澄んだ浜辺に佇む宮古カキ小屋、ミネラルたっぷりのぷくっぷくの白い真珠のごときカキ(しかも食べ放題)、その楽園を見損なっては、死んでも死に切れない。支援に動いた有志に入れていただき、急遽「いつかは宮古カキ小屋」の夢を、早々に叶えることにした。

ということで、今日は40分一本勝負、宮古カキ小屋でカキ食べ放題のお話です。




ちなみに宮古カキ小屋を俯瞰してみるとこんなところ。カキ小屋を作った株式会社三陸海風さん(正確に言うと三陸海風さんと株式会社かけあしの会のコラボで作られた)の会社紹介の映像がようつべにあった。ドローン撮影でもしたのだろうか、3分20秒あたり、空高くから青い三陸の海→宿の浜→会社(宮古カキ小屋)にカメラが向かっていくシーンはなかなかの見もの。楽園という言い方があながち大げさではないことがわかっていただけると思う。





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当日は11時に集合して山田から宮古へと向かう。カキの季節は終わったので、食べ放題は冷凍生ガキだそうだ。しかも山田の大沢でとれたカキも混じっているとのこと。「山田から宮古に移動して山田のカキを食べに行ったんだよね」と帰りに有志らが冗談交じりに笑っていたが、いやいや、こちらは「いつかは宮古カキ小屋」の夢を叶えに向かっているのである。山田カキ小屋の方は機会に恵まれてすでに訪れた。宮古の方は行ってないから単純に行きたかったのだ。バカらしくていいのだ。味というのはロケーションに左右される。その瞬間の目的とメンバーに左右される。思想と雰囲気と体調にも・・などとモロモロてんこ盛りして「力説」してみるも、味オンチの言い訳、と疑われそうなので、ここは真面目に、いやでもね、本当にぷりっぷりで美味しかったんだよ〜、とだけ初めにことわっておきたい。(表現が乏しくてごめんなさい)

山田から45号線を北上する。北リアス線と並行して走り、宮古の市街地と浄土ヶ浜海岸を通過し、一の渡駅手前で右折し東の崎山方面に向かう。あとはドローンの通り、自然豊かな道を進むと、震災メモリアルパーク中の浜の先に宿漁港の青い海が見えてくる。
ちなみに中の浜メモリアルパークは15メートルの津波被害を受けた中の浜キャンプ場を後世に伝えるために作られたもの。被害を受けたトイレなどが衝撃的な姿で残っている。



途中道に迷った。朴訥とした道で、こんな分かれ道がもし現れたら右に行ってください。



宿が浜の海が見えてきた!


こちらのトレーラーが目印。着きました。


「カキ小屋というより、カキテント・・」と有志がぽつり。

うーむ。確かに。ようつべの映像をもし見てなかったら心もとない気持ちになったかも。


どうやらランチの予約は一組らしい。これもちょっと寂しい。




まだカキの準備ができていなかったので、その間にお隣の直売所を覗いてみる。ウニ塩の容器が可愛らしくてツボ。あかもく、まつも、各種干物も豊富。
三陸海風さんHPによると、直売所の品はすべてがワケありの商品、通常よりも手間と時間と愛情をかけて作っている。高いにはワケがあるのだ。たとえば年末に出る新巻鮭は三陸産鮭に塩だけを使って60日以上干すと寝かすを繰り返す。そうすることで旨み成分を発酵・凝縮させている。まるでカキが熟れたような独特の味が生み出されるそうだ。うん、確かに写真を見ると、脂が乗っていてとても美味しそう。このかなりの「ワケあり商品」の新巻鮭もとても人気らしい(藤田さん談)。今度是非食べてみたいものだ。


会社の名刺、後ろがカキ小屋のちらしになっている。

一通り直売所を見て、そろそろ準備ができた模様。テーブルへ向かう。ポジションを陣取る。40分一本勝負だから元を取らなくては、と身構える。



こちらがカキ食べ放題の準備一式。カキの殻を開けるナイフと左手用の手袋、エプロンなどがある。

テーブルの上の食べ放題のカキたちが出来上がるのをしばし待つ。緊張の瞬間。蓋をされているので、まだ大量のカキはお目見えしていない。ドキドキワクワク。藤田さんがやってきた。どうやらカキたちが無事蒸しあがったようだ。ついに蓋がオープンされる。

「開けますよ〜」と藤田さん。
「すみません、オープンの瞬間撮らせてください!」と私。
「どうぞどうぞ」



オープン!

でた〜カキの山。湯気がもわっと立ち上がり、磯の匂いで満たされる。



この迫力が見たかったのだ。やはりカキの食べ放題はロマンである。焼いたり揚げたりもいいが、
大量に食べるには一気に蒸すのがよく似合っている。なにせこの迫力、見た目の山に、湯気と匂い、どれを取っても豪快で、なんとも美味しそうである。よし、明日お腹が痛くなってもかまうもんか、死ぬほど食べてやろう。
で、そうだ。これは今まさに、カーン、とゴングがなった状態だ。よし!食べるぞ、とカメラを脇に置いてカキの山に臨む。
と、瞬間。こういう風にカキを開けるんですよ〜と示しながらカキを開けていた藤田さんが首を傾げて、

「あれ、まだちょっと・・」

出来てないですかね、と固まった。「まだちょっと(生)っぽいね」と有志のツッコミが入る。

あらら。どうやらカキの蒸しが足りなかったらしい。すみません、と、オープンされた蓋がまた目の前で閉じられる。う〜ん、残念。
平然を装うが、勇みすぎたので、心の中ではドリフのコント風にずっこけている。




ちなみにこちらがカキの開け方。(カキの湯気で写真が曇ってます)

隙間に専用のナイフを入れて器用に開く。
これが私が下手くそで、なかなかカキを開けられなくて困った。40分一本勝負が台無しのグズっぷりである。見かねた有志らが私の前の鉄板に、開けたカキを並べてくれる。(うーん、情けない。その節はどうもありがとうございました)




40分3000円の食べ放題にはごはんと汁物も含まれる。こちらはわかめとアカザラ貝のお吸い物。カキと一緒に食べるように、薄味のお出汁になっている。

で、話が逸れたが、カキが完全に蒸しあがるのをしばし待って、再度オープン! の儀式が行われた。カメラを構える私。オープン! 豪快に開ける藤田さん。手を伸ばして、さっそくカキらを取る有志ら。
だが、これがまたしてもフライングだったのである。首をかしげる藤田さん、「うーん、もうちょっとですかね」とデジャブの一言。ドリフ風にずっこける私。

そして、3度目のオープン!



今度こそ、大丈夫だったらしい。待たされた分、初めの一つを食べた時の感動が大きかった。おいおい、ついに食べたよ! 的な。大げさだが、冒頭に書いた夢の実現の瞬間である。




見よ、このぷりっぷりぶり。海のミルクと言われている乳白色の身に汁。うまい。天然カキ出汁の貝の底の汁が超うまい。身はちょっと磯の味が濃いが、レモン汁をかけるとうまく調和するようだ。まさに冷凍とは思えないぷりぷりブリである。嗜好にばかり感覚が走るが、後になって考えると、(帰りの車の中で教えてもらった)カキはミネラルだけではなく、亜鉛やタウリンが他の食材より多く含まれている。あとは、カルシウム、グリコーゲン・・生きていく上で欠かせない栄養素ばかりが豊富に含まれている。栄養たっっぷりの食材なのである。
特に亜鉛は不足すると免疫力が低下して疲れやすくなったり、鬱になったり、肌荒れ、髪が抜けやすくなる、などあらゆる障害が起きるので、(亜鉛)サプリも人気なほどである。うん、もっと食べればよかった、最近肌荒れ、抜け毛がひどいのだ。
カキの殻を開けるのが下手で、若干負けた感がある40分一本勝負、嗜好的感覚と胃の満たし具合から元を取るというだけでなくて、もっと体の健康を考えて、勝ちにいかなくてはいけなかったような気がしてきた。





(まぁ、でもあっという間にカキを食べつくし、その後2回ほどオープン!の儀式をおかわりしたし、かなり満足したカキ勝負ではあったが)




おかわりのカキを待つ間に、宿の浜の海を見に散歩する。こんな海を見ながらのテーブル席もある。






会社の裏に鯉の泳ぐ池と花畑があり、そこで、ハマギクについての看板を見た。




ハマギク(浜菊)は太平洋沿岸に咲く野菊の一種。マーガレットに似た放射状の白い花を咲かせる。高さ10〜30センチ。開花時期は秋。9月から11月中旬まで。あまり手間のかからない強靭な植物といわれている。立て看板にはハマギクの写真と、この地と天皇との関わりの由来が書いてあった。
天皇皇后両陛下が1997年に大槌町に来た際に、宿泊先の海岸で見たハマギクをとても気に入り、取り寄せて御所に植えたのだそうだ。

そして、その下には、ハマギクの花言葉が書いてあった。

「逆光に立ち向かう」

うん、だから植えてあるのだろう。岩場の下の花畑にはハマギクが、今にも咲きそうな蕾をたくさん抱えて、可憐に並んでいる。ここはもともとは社長の自宅だった場所、だが震災で流されて、70歳を過ぎて、この地に会社を興した。

咲いている一輪を見つけたくて、花畑から浜から道沿いをずっと歩いたが、やはり見つけられない。



マダツボミ、コレカラサクヨ。

年甲斐もなく、恥ずかしいが、そんなことをふと言われているような暗示に襲われる。

タノシミニマッテイテネ。



自分のことだけではなく、カキもそう、この場所もそう、有志たちも、・・この世界のすべてのことについて。なんとなく、咲いている花を見られなかったことも、いい方向に考えた、というだけの話であるが。
(そんな風に優しい気持ちになれたカキ小屋だったのだ)






お腹いっぱいになり、海を感じて、花を愛でて、楽しい1日だった。
宮古カキ小屋さんはこの旗が目印、そしてこのトレーラー。ぜひあなたも訪れてみてください。



宮古カキ小屋は年中無休!
美味を味わい尽くしの、栄養分を補給しまくりの40分一本勝負と、天皇も愛したハマギクを愛でて、逆光に立ち向かう力を得るのもオツなものではないかと思う。


カキの湯気と汁でカメラが曇ってます、すみません


最後に、社員の藤田さんとの記念撮影。
うん、散々藤田さん藤田さんと連発してしまったが、名前間違えてないだろうか、今頃不安になってきた。違ってたらごめんなさい。もしかしたらドリフのコント風にずっこけているかもしれない。最近物忘れがひどいので、またカキ食べに行って栄養補給します。




※おまけ これが有志らの戦利品。どうやら一本勝負に勝った模様。さすがツワモノ。





良い機会をくれた有志の方たちへ。
どうもありがとうございます。









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