明けましておめでとうございます^^ 箱根神社に行ってきました




 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 寒い年末年始でしたね~風邪などひいていませんでしょうか。
 
 私は年末から福島に旅行に出かけました。会津若松~猪苗代湖~喜多方~郡山~いわき市と巡ってきました。とちゅう吹雪に見舞われたりもしましたが、会津藩が舞台の大河ドラマ「八重の桜」も始まるということで(今夜からですよ!)、福島は活気にあふれていました。







 元気な福島の様子をご紹介する前に、島根・鳥取神話巡りの山陰旅行完結編と、お正月ということで、箱根初詣編をお届けしたいと思います。

 皆の大好きな福島まではすぐソコです。今年も、旅行ブログ徒然日記をよろしくお願い致します^^



 さて、初詣編は最近女性に大人気のパワースポット、箱根神社と九頭龍神社です。
 箱根湯本駅からバスで30分、元箱根で下車して徒歩5分のところにあります。車でいうと、沼津ICから箱根まで28分、詳しくは下記のサイトをご参照ください。

 電車・バスで行く (東京方面から)
 車で行く


 箱根神社は芦ノ湖沿いにあります。天気のいい日に行くと、富士山頂もチラリと見えてとてもいい眺めなのですが、今回は夜の参拝を試みました。

 
 

箱根神社第二鳥居 夜ですね~


 自然の中の神社なので、夜というとさぞや暗いことでしょう。行く前から多少の畏怖心が拭えませんでした。大丈夫でしょうか。
 着くと、案の定箱根の山は真っ暗です。芦ノ湖も真っ黒です。カメラの感度を上げて、絞りを開放にして、何とか写真に収めます。

 樹齢800年の杉が立ち並ぶ、あの山へと導かれるような参道を登れるだろうか、と恐る恐る歩いていくと、第二鳥居は提灯で照らされて、謹賀新年の文字が踊っています。参拝者を終えた人たちと次々とすれ違いました。安堵して、先へ進みます。
 



夜の芦ノ湖


第三鳥居へ




 ここで箱根神社の説明を簡単にすると、まずご祭神は、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)です。

 ニニギノミコトは、大国主神の国譲りによって天上世界と地上世界の調和がはかれた際に初めて新しい日本(瑞穂の国)に稲を持って降りてきた神様です。これは、「天孫降臨」と呼ばれていて、日本神話の中でも重要なエピソードです。
 
 コノハナサクヤヒメはニニギノミコトの奥さん、ヒコホホデミノミコトは二人の息子で、「海幸彦・山幸彦」で名高い山幸です。


 箱根神社は、孝昭天皇の時代(2400年ほど前)聖占上人が箱根山の駒ケ岳から、同主峰の神山を神体山としてお祀りされて以来、関東における山岳信仰の一大霊場となりました。平安朝初期に箱根路が開通し、旅人たちから道中安全をお祈りされるようになります。近世、官道としての東海道が整備され、箱根宿や関所が設けられると、東西交通の要(交通安全祈願所)として箱根神社の人気と崇敬はますます高まりました。庶民信仰の聖地へと変貌していきました。


山伏に崇められた第六天神社 
手水舎


 手水舎横の第四の鳥居があります。ここから、老杉の立ち並ぶ九十段の正参道が始まります。
 暗い中に朱色の燈籠の灯りが並び続く様が幻想的です。が、残念ながら、たいそう立派な老杉が暗くてよく写りません。帰りにマニュアル撮影から絞り優先撮影に切り替えて、手持ちと地面にカメラを置いての老杉撮影を試みました。(写真は下記にあります)



正参道

御本殿前の神門と輪くぐり中連縄 
なぜか両側にロープが有り、茅の輪くぐりができない?

朱の御本殿が綺麗でした 奥に見えるのが九頭龍神社


 箱根神社のすぐ隣に、九頭龍神社があります。
 両方を参拝すると、パワースポットとして効果絶大と言われています。


 九頭龍神社の説明も少ししておきましょう。
 ご祭神は、九頭龍大神(竜神様)です。
 奈良の昔、芦ノ湖に棲む九頭の毒龍が、しばしば雲を呼び波を起こして荒れ狂い、里人を苦しめていました。万巻上人はこれを見て、里人たちを救済しようと決意され、湖畔の壇に龍を訪ね祈願して、法力をもって祓い清められました。それからというもの、湖の主・水の神として拝み、鎮め奉るようになりました。現代では、この龍神祭をはじめ給うた故事に倣って、水恩感謝の祭りが毎夏執り行われています。



九頭龍神社



九頭龍神社新宮

第四鳥居から第五鳥居の参道

正参道 絞り優先で撮影

左が矢立杉 勝利のご利益あり


 正参堂を降り切った正面に「矢立杉」(やたてすぎ)が立っています。写真では伝わりづらいですが、この杉がとても大きいのです。
 延暦20年(801年)、東北鎮撫に向かった征夷大将軍・坂上田村麻呂は、箱根の坂越える際に、戦勝祈願のために参詣しました。矢を立て「表矢」を献じて、無事に平定を果たしたことから、後世の武将たちもきそってこの先例に倣い、箱根の坂を越える際に、矢を神前に献上して、戦勝を祈願しました。矢立の杉はそのいわれによるものです。
 箱根神社には、この矢立の杉をデザインした「勝守(かちまもり)」があります。勝利祈願にぜひ授与されてみてはいかがでしょうか。


 矢立の杉のみならず、箱根神社の老杉はどれも見事で、見上げるとあまりの高さに言葉を失います。私は太い幹を幾度か触り、思わず根元をみやりました。最近、御神木の根元に穴を開け、わざと枯らしてお金に換えるという心無い事件が相次いでいます。樹齢400年を超えた太い木々が狙われるのだそうです。
 この杉たちは大丈夫だろうかとつい心配をしてしまった、それほど立派だということです。

 箱根の山は古来から山岳信仰(※注)の霊場であり、特に芦ノ湖周辺は多くの神々が宿っていると言い伝えられてきました。
 古伝通りの、神聖で、厳かな空気を感じることができました。

 山岳信仰が栄えた箱根神社と、芦ノ湖の主・水の神を祀る九頭竜神社。山と水とが重なる自然の力に満たされた場所でした。


 ※注・山岳信仰(さんがくしんこう)とは、山を神聖視し崇拝の対象とする信仰。自然崇拝の一種。



「ようこそご参拝くださいました。来年が良い年でありますように」

参拝も終わりです ご苦労様でした



 最後に平和の鳥居を紹介します。
 正参道から御本殿に向かう前に、芦ノ湖水面に浮かぶ平和の鳥居を見に行きました。
 まだ空に夕陽の残照が残る間に見たいと思いました。

 芦ノ湖を遊覧される際に、この鳥居を目にした方は多いと思います。私も昼間に湖畔の鳥居を見たことは何度かありました。

 平和の鳥居は昭和27年、日本の独立(サンフランシスコ講和条約締結)を記念として建てられました。昭和39年には、御鎮座1200年と東京オリンピック開催を奉祝記念して、「平和」の扁額が掲げられました。扁額の文字は吉田茂元首相の真筆です。


 老杉の立ち並ぶ石段を芦ノ湖に向けて降りていくと、鳥居が見えてきました。期待したほどの残照はなく、辺りは闇に包まれていました。
 穏やかな湖水が目の前に広がっています。夜風で、波が参道をたたいていました。不思議ですね、静かな夜の湖とまるで荒れた波の音、そこに浮かび上がる朱色の鳥居。
 荘厳でした。私は圧倒されて、畏敬の念を覚えるに十分でした。

 足が震えて、歯がガチガチ言いました。寒かったのか、カナズチなので迫る湖水が怖かったのかわかりませんが、厳粛な思いに満たされて、とっさに両手を合わせて、山と水の神々にお礼の言葉を告げました。

 いつも平和に過ごさせていただいてありがとうございますということ。今年もよろしくお願いしますということ。新年のご挨拶、それから、今年からお参りの言葉を少し変えてみたので、いつもとは違った祈りを一つ。

 


真中にかすかに見えているのが芦ノ湖に浮かぶ平和の鳥居

平和の鳥居

振り返ったところ 老杉たち

マニュアル撮影写真をPhotoshopで明るくしてみました

芦ノ湖が足元に



 今まで、困ったときの神頼みではないですが、自然の神々に対して、どうか私たちをお守りくださいと頼んでいたのです。けれど今年から、私たちが守ります、と。だからいつまでも、一緒にここで生きていきましょう、とお祈りさせていただきました。
 (これはあまりに厳しい福島の冬を目の当たりにして、自然に対して感じた思いです)

 
 「いつまでも、この平和を、私たちが守ります。
 あなたたちを、私たちが、守ります。あなたたちが居やすい土地であるよう努めます。だからずっと私たちと共にいてください。
  どうぞよろしくお願いいたします」

 
 

夜空には星が・・



 帰り道、湖水の景色は夜の光と星で彩られていました。
 寒かったけれど、神秘的な体験をさせていただきました。

 夜の箱根神社、なかなか素敵ですので、ぜひ一度お尋ねください。恋愛成就にもご利益がありますので、友達や恋人と出かけるのも良いかと思います。


 ・恋する神社



 最後まで読んでいただきありがとうございます。
 今年から、コメントも大歓迎しています。
 初詣ネタ、各地のパワースポットネタ等、何なりと残していってください。

 次回、山陰旅行編③では、今年60年に1回の平成の大遷宮を迎えて盛り上がっている出雲大社の神在祭の様子をお届けします。


 では、最後に、もう一度、明けましておめでとうございます。今年も素敵な一年になりますように。心よりお祈り申し上げます。
 今年もよろしくお願いします^^


 

☆出典☆
箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページ




 



にほんブログ村参加してます。ぽち頂けると励みになります^^

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ にほんブログ村 旅行ブログへ