「東京原発」封印された問題が今、再び語られる。
社説の通り、「持続的な環境社会」が、今私たちに問われています。
私からすれば、温暖化をフェイク扱いするトランプ大統領のような存在は論外で、宇宙の果てに飛んで行ってほしい気持ちです。
さて、そんな私は今日はエネルギー政策の問題点を描いた映画を見ました!
選挙前に見られてよかった! アマプラの配信と山川監督に感謝です。
東京原発
監督・脚本:山川元
出演:役所広司、段田安則、平田満、吉田日出子、岸辺一徳
【あらすじ】
「東京に原発を誘致する!」突如飛び出した都知事の爆弾発言に都庁はパニックに陥った。推進派、反対派それぞれのもっともらしい意見が入り乱れて会議室は戦場と化し、議論が白熱する中、強引に原発誘致を推し進めようとするカリスマ都知事の真の狙いが明らかになる…。一方、フランスから海路極秘裏に運ばれてきた大量のプルトニウム燃料を積んだトラックが爆弾マニアの若者にジャックされ、時限爆弾を仕掛けられて都庁に向かっていた。もし、爆弾が爆発すれば・・・果たして都知事はこの絶対絶命の危機を乗り切ることが出来るのだろうか!?(Amazonプライムビデオより)
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・感想は・・
圧倒されました。2004年の作品とは思えない鋭さで、日本のエネルギー政策に切り込んだ社会派映画。
主演は、今や名優となった役所広司さん。脇を固める俳優陣も実力派揃いで、かなり本気度の高い作品だったのだろうと思います。
にもかかわらず、私はこれまでこの映画の存在を知りませんでした。
Amazonのレビューによると、監督の山川さんはこの作品を最後に映画界から姿を消したとのこと。
ここまでストレートに原発政策を描いたことでさまざまな影響があったのではないかと推測されます。
それでも今こそ配信されるべき映画だと感じました。
東日本大震災よりも以前に作られたからこそ、フィクションで済んでいた内容が、今ではあまりに現実的すぎて洒落になりません。
・後半が漫画っぽい? それでも・・・
前半の議論シーンはとてもリアルで、緊張感もあり、興味深かったです。
ただ後半、プルトニウムがハイジャックされ、都知事自ら爆弾を処理する展開に対しては、「荒唐無稽すぎる」、「リアリティがない」という声もあるようです。
けれど私はむしろ、あれはあえてマンガ的に描いたのではないかと思いました。
もし真面目に描いていたら、あまりに怖すぎて笑えなかったでしょう。
あえてギャグやパロディに寄せることで、重すぎる現実を和らげようとしたのかもしれません。
とはいえ、ラストシーンはしっかりと恐怖を残します。
雷雨の中に、青白い閃光・・ ゾッとするような静けさ。
「やっぱりこれはホラーだったのかもしれない」
そう思わずにはいられませんでした。
・日本の自然信仰どこいった?
私は日本のアニミズム的な自然観や、神社に宿る気のようなものを大切に思っています。
最近は「自然破壊がひどい」と嘆き、神様に「元に戻りますように」と祈っていました。
でも、この映画を見て、気付かされたのです。
この問題は、最近始まったのではなく、戦後ずっと、「日本の体質としてあった」ことだったんだ・・と。
そして、核のゴミは今も刻々と増え続けており、私たちは不要な電気を作り続けながら、その現実に目を背けています。
願わくば、一人でも多くの方がこの作品に触れ、未来のために考えてくれることを願っています。
・最後に選挙の話に戻ります。
再び、冒頭の京都新聞の社説から引用すると、
「参院選公約で、立憲民主党は13年比66%以上の減、共産党とれいわ新選組はより積極的な上積み・前倒しを掲げる。他は政府目標通りか記載なしで、参政党は協定離脱を主張する」
参政党のポスターにある「日本をなめるな!」という過激な言葉もさることながら、パリ協定離脱を主張する姿勢に驚きを隠せません。「新しい感覚の党」のフリして、実は古い体質の党だったんですね。
今回の選挙、私の心はほぼ固まりました。
たとえ死に票になるとしても、恐れずに、自分の意思を表明したいと思います。どうか皆さんも、政策を見て、信頼できる方に投票してください。私たちの力です。
では最後まで読んでくださりありがとうございます。
今日が心あたたまる素晴らしい時間となりますように。
心を込めて。