人生を愛するということ ~巨石とブナの神秘の山、霞露嶽に行ってきました~




 日曜日に、霞露嶽(霞露ヶ岳・かろがたけ)という山に登ってきました。岩手県船越半島の北端に佇む小さな山です。

 山、というのは、人生に似ています。山好きの人はたいてい自分の人生を愛している、と思っています。

 その辺のお話は、一番最後に過去記事のリンクを乗せたので、良かったらそちらをご覧ください。人生がうまくいかないときは、山に行け、というアドバイスのようなものです。そして、今日お話しするのは、岩手県の小さな山、霞露嶽のことです。

 



 どこからお話しましょうか。まず、霞露嶽にはブナがたくさん生えていました。

 ブナというのは、寒さが厳しい地方か標高1000メートル以上の高地にしか生えません。しかも、現在では、古来からの原生林はほとんど残っていません。(原生林が残っているのは青森の白神山地などです。青森のブナは、役に立たない木とされて、戦争時の資源にされませんでした。なので、今では世界遺産です)

 山岳信仰に守られた神奈川のブナ林も、立ち枯れの問題があり、そのブナ林は急速に減っています。

 だから、地球温暖化の今、ブナはけっこう貴重な木なんですね。(私は山に登ると、必ずブナを意識的に探すようにしています。ブナがあるととても嬉しいのです)霞露嶽にはブナの原生林が残っていた。植林かもしれませんが、そうは見えなかった。とても伸びやかなブナでした。自然からの気をいただくにはもってこいです。貴重なブナを是非見て、触って、元気になっていただきたい、と思います。




 

 次に、霞露嶽は信仰の山だということです。古(いにしえ)からのその徴が、あちらこちらに残されていました。また、天候のせいもありますが、その山の名のとおり、山中は白い霞がかかり、露にしっとりと覆われて、とても幻想的で、神秘的な雰囲気の山でした。

 登山道の入口は鳥居です。登山道にもところどころに、木で作られた古い鳥居がありました。

 極めつけは、大きな岩です。あとで絵が出てきます。







 山を降りて、船越半島の大浦の漁村には、霞露岳神社がありました。霞露ヶ岳は信仰の山だと、しみじみ感じて戻ってきましたので、同じ名前の神社にも是非行ってみたくなり、(行かなければならないような思いにかられ)立ち寄りました。






 霞と露に濡れたブナは、迷彩柄のように幹を照らせて、毅然と立っていました。巨木ではありませんが、美しい姿です。道端の野草も小さな花も可愛らしかった。植物学には詳しくありませんが、外来種のあのどぎつい色の草は間違っても生えないだろうな、という雰囲気です。

 私の職場の周りには外来種の草がたくさん生えています。このまるで俗世界切り取られたような神秘的な空間に、あの種を持ち込まれたくないなぁ、とふと思ってしまったほどです。





 道は一本道ではありません。標識も少ないです。
 迷わないように、来た道をしっかり覚えて歩かないとなりません。
 
 (登山コースが整備された登山を簡単だと馬鹿にしている方がいたら、意外と楽しまれるかもしれません)





 紅葉はもう少し先のようです。きれいに染まり始めていました。




 50ミリレンズか、マクロレンズが欲しかった。
 雨予報だったので、一眼レフは封印。iPhoneで頑張って撮りました。今思うと、残念です。(とても素敵な場所だったので)





 霞露嶽登山道の入口です。この鳥居の入口までは車で来られます。




 帰りのラーメン屋さん(後で絵が出ます)から霞露嶽方面を見ました。
 




 山頂についた時の感動は、意外と大きいです。整備された登山道ではないので、道程もコース配分も検討のつかぬまま、予定調和的に突然山頂が現れます。





 山頂の眺めは霧のため展望がイマイチでした。絶景とは言い難いですが、霞の中に浮かび上がる山田湾の海がまた良い雰囲気でした。





 登山道のパワースポット。と私が勝手に決めた巨木です。アカマツと、コナラ?かな。2つの樹木が一体化しています。





 漉磯登山口の入口の鳥居。





 霞露嶽に行くには、本州最東端の駅(現在は休止中ですが)岩手船越駅から船越半島の大浦漁港へ向かいます。

 漁港から船越半島を横切って漉磯(すくいそ)海岸方面に進み、漉磯登山口から登りました。





 写真上は、唯一の標識です。霧の中、山頂が見つけられなくて、帰ろうかと相談したらふと現れました。なんと山頂まであとたった100メートルでした。

 (帰らなくてよかった)







 模様のような樹木の木肌に、神秘的な霞。しっとりと染み透る名前の通りの霞露嶽。美しい原始の場所。

 まるで、なんてファンタジー。

 ・・・いえ、ファンタジーかと思いきや、圧巻なのは大きな岩です。切り取られた霧の異空間に、巨石が力強く鎮座していました。

 




 
 巨石のすぐ前には古めかしい石鳥居、石段の下にもやはり歴史を感じる木製の鳥居があります。石は、入念に祀られていました。

 一体いつから祀られているのやら。
 パワースポットの匂いがぷんぷんします。
 

 木製の鳥居が見える一瞬前、やはり、道が読めずに帰ろうかと話し合っていました。なので、何だか不思議な気がしました。タイミング良く現れたなぁ。

 二度も続くと、山頂に導かれているような、そんな感じがしたものです。


 







 もう少し霞露嶽について詳しく知りたい方は、ぜひこちらのサイトをご覧になってみてください。霞露嶽について書かれています。

 ・霞露ヶ岳(かろがだけ)504.2M 山田町24母なる海にそびえる信仰の山・圧巻の断崖美! 

 冬の景色も良いそうなので、またぜひ来ようと思います。






 霞露嶽登山で汗をかいたあとは、ビールにラーメン!(私はコーラです)宝介山田店で味噌とんこつラーメンと野菜餃子をいただきました。御馳走様でした!




 同僚の斉藤さんと。山頂にて。どうもありがとうございました。




 登山の後の霞露岳神社。地元の方に、「お霞露さま」、もしくは「御殿山」と親しまれているそうです。




 霞露嶽登山道の、ブナの葉。緑から黄色、赤っぽく染まってきています。




 帰りも、パワースポットの巨木(アカマツとナラの合体)を見ました。




 奇石もとても多いです。登山道の上の方に、ふと見上げると岩が鎮座していたりもしました。




 そして、なんと言っても、見どころはブナの原生林。





 足元の花も可愛らしいです。

 外来種の種を持ち込まないようにして、ぜひ登ってみてくださいね。

 元気が出ますよ。(心も体も)





 (漉磯登山口はこの白い標識を左に向かいます)





 宝介から霞露嶽を見たところです。これでも船越半島の最高峰ですが、やはり小さな山ですね。可愛らしいです。ブナの原生林があるとは信じがたいくらいです。






 ダンスしているようなブナと石。
 パワースポット感満載の、貴重な樹木と、奇石群です。





 霞露岳神社からの眺め。山田湾も良く見えます。





 霞露嶽のお話はこれでおしまいです。

 最後の写真は、登山道からの眺めです。人生は、山あり、谷あり。登山は人生にとてもよく似ています。山を登ることによって、人生の眺望が開けて、美しくも青い海がきっと・・ いえ、・・もしかしたら、見渡せるかもしれません。外来種の種を持たない貴方なら。試しに、さぁ、どうぞ。





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