姫神山で紅葉狩り!~山伏気分で晩秋のイーハトーブの森を歩く~




 先週の土曜日、岩手県盛岡市の玉山区にある「姫神山」へ行ってきました。

 姫神山は花崗岩からなる非火山性の山で、左右非対称の弧を描いた、見目麗しい独立峰(※)です。





 姫神山の山麓には姫神嶽神社があり、姫太神とすせりひめのみこと(大国主命の妻神)が祀られています。で、そこに書いてある姫神山の注釈がちょっと面白い。かつて姫神山は北奥羽の三霊山とされ、山岳信仰の中心の地だったらしい。山伏が修行のために登っていた信仰の山なんですね。花崗岩がゴロゴロしている姫神山の山道を、山伏が懸命に登っていた。
 今でも、姫神山の山頂には小さな神社(というより祠)があります。ちょっと字が読めなかったのですが、この山の信仰と伝説の名残り、「烏帽子神女姫」や「姫太神」なのかもしれません。(本当は姫神大権現が祀られているそうです)


 (※)出典・「いわての山々」 姫神山についての詳細は、こちらをご覧ください。
 雄山の岩手山と夫婦→側室になって喧嘩別れした、という伝説もあります。
 (※)「姫神山」



 姫神嶽神社

 姫神山は大昔より信仰の山とされ山頂の一間四面の社地に姫太神を祀り前山に十一面観音を奉尊玉東山筑波寺を建立、姫神大権現、神山を呼ばれ、天下奉平、国家安全、五穀豊年の祈願所とした。

 その昔、北奥羽の三霊山のひとつとされ、天台宗聖護院の岩手全行事職の川又西福院と末院の岩手郡盛岡の修験霊場になり山伏の山と呼ばれた。江戸期に盛岡に進出した南部藩が守護山として社堂の保護の努めた事が知られている。




 で、土曜日、山伏から数百年後の現代ー

 姫神山の非対称の急な方・・ 反っている方と言ったほうがわかりやすいかな? 一番メジャーだという姫神山の、一本杉口から登る一本杉コースを登ってきました。








 今回も霞露嶽を登った斉藤さんと。
 



 登山口の前で記念撮影。これから、わずか1123.8mの、修験霊場体験に出かけます。
 



 一本杉コースの林道へ。気持ちのいい避暑地の高原のような道が続きます。


 光溢れる道です。



 大きな落ち葉がひらり。見上げると、黄金色のトチノキです。




 10分程歩くと、登山コースの名前の由来となる一本杉が現れました。
 


 一本杉の後は、けっこう急な木の丸太の階段。「ざんげ坂」というのだそうです。5合目まで続きます。




 階段にうんざり気味の御一行。階段は自然のままの登山道と比べて、歩きやすい面もありますが、やっぱり疲れますよね。




 それでも見上げると、黄葉が綺麗です。白樺林も素敵でした。




 6合目辺りから、チラホラと色付いた紅葉が・・




 四枚岩?(写真上) 6合目を過ぎると、コースの見所の岩(花崗岩)が多く見られるようになります。




 必死で岩を登ります。気分は山伏です。時代変われど、人々がやること、求めることは同じですね。

 ちなみに、写真は(一部を除いて)愛機のキャノン1DXで撮りました。で、登山中に重たい機体を気遣って、職場の佐竹さんが持ってくれました。その際、マニュアル露出のモードの、露出計の見方を簡単に説明したら、直ぐに覚えてしまったようです。(恐るべし・・)
 絞りとシャッタースピードとISOを自分でコントロールするMモード撮影は、一眼レフの醍醐味です。思いのままの写真が撮れることでしょう。
 一眼レフというと、絞り優先で撮られる方が多いのですが、ぜひMモードを試してみてくださいね。






 山頂が近づいてきました。花崗岩がゴロゴロ現れます。

 で、振り向くと。



 盛岡市が一望できる絶景。

 う~ん。素晴らしい。
 一眼レフの醍醐味ならぬ、こちらは登山の醍醐味。

 人生が素晴らしい、と心底から実感する一瞬です。

 残念ながら、岩手山は霞んで、わずかに山頂が見えるだけでしたが、それでも大満足の眺望でした。





 カメラマンになっていただいた佐竹さん。完璧に1DXを使いこなしていました。(恐るべし・・)



 山頂間際で、コースが二つに別れます。ハードな岩場コースに回り、ゴツゴツの花崗岩を這うように登ります。

 そして、スタートから1時間15分を過ぎた頃、無事、山頂に到着しました。







 山頂ではしゃぐ二人。姫神山方向を指差してポーズです。




 山頂の標と、一等三角点の前で。ここで記念撮影をする方が、後から後からやってきます。





 こちらは東京から来た関さんです。山遊会のメンバーで、山が大好き。福島や東北のあちらこちらの山に、日帰り登山をしているそうです。この日も姫神山に登るためだけに、新幹線とタクシーを乗り継いでいらっしゃいました。

 ちなみに、関さんのお嬢さんは、あの関琴美さん。15年連続二科展に入選、現在は二科展選考委員で、世界中で個展を開いている有名なイラストレーターの関さんです。

 



 関さんのご指導で、露出をアンダーに(マイナス1に)補正して撮った写真。中央に、岩手山の山頂がチラリと見えています。




 おっと。大切なことを忘れていました。こちらが山伏のおおもと。山岳信仰の修験霊場体験の最終目的の小さな神社、姫神大権現です。
 無事ここまで来られました。ありがとうございます。
 念入りにお参りをしてきました。





 山頂の標です。



 さんざんお話を伺って、山頂で食事も一緒に食べて、最後に関さんの後ろ姿を見送ります。
 またどこかの山で会える日を楽しみにしています。

 それにしても、日帰りで、東北の山に来る東京の方がいるんだなぁ、と感慨深い思いがしました。嬉しいですね~
 姫神山は盛岡に近いから、新幹線で来やすいかもしれません。
 ぜひぜひ、みなさん、信仰の姫神山にいらしてくださいね。





 山頂で休憩したあと、今度はコワ坂口から周遊して帰ります。
 
 写真上は、一本杉コースでは殆ど見かけなかったブナの紅葉。コワ坂口コースでは、ブナの紅葉を数多く見ることができました。黄葉ではなく、焦げ色の紅葉。歩くとカサカサ鳴り。ブナの紅葉は、足元にもたくさん落ちていました。




 気持ちのいい美しい森です。

 自然っていいですね。




 でも、紅葉ももう終わりかな・・

 (少しさみしいような冬が待ち遠しいような)




 秋の終わりの、森を抜けると、

 溢れる光とともに現れる・・


  
 大パノラマの眺望。そして、岩手山。




 (森を抜ける前の映像をiPhoneで。ちょっと時間が短かったかな)








 まさに、登った人しか体験できない、神様からのご褒美。


 大昔の「私たち」も、きっと見たであろう景色です。

 あー楽しかった。綺麗だった。山は、やはりいいなぁ、と思った瞬間でした。



 コワ坂口コースは、景色もいいし、トレイルランニング等、トレーニングにも良さそう。ですが、登山者が少ないので、クマ対策は気をつけていただきたいと思います。

 熊鈴と、木の棒やストック等の武器を忘れずに!




 森の道と、大眺望を楽しんだあとは、車道を歩いて、もとの一本杉コースの入口へ。




 姫神山の山頂が見えています。





 岩手山。どっしりとした男性的なシルエット。姫神山と対照的(さすが元夫婦)で、こちらも素敵でした。




 最後に、岩手山焼走り温泉郷で、温泉を楽しんで帰ります。



 温泉前のロビーの岩手山の絵と、最上階(6階から)の360度の展望台。岩手山と姫神山を望んで。





 岩手山焼走り温泉は、「美人の湯、美肌の湯」と言われているそうです。
 アルカリ単純泉のぬるめのお風呂がお肌にいいらしい。老廃物を取り、皮膚の潤いを豊かにしてくれるのだそうです。




 紅葉を眺めながらの温泉、こちらも最高でした。

 登山で疲れた体も、ぽかぽかに温まって、いい具合に回復しました。





 (美肌の湯の効果ありますか~?)

 (温泉後にパチリ)




 姫神山はこちらです。盛岡の少し北側ですね。

 ぜひ、東京からもいらしてください。




 ☆おまけ☆

 コワ坂口で見つけた焦げ色のブナの葉と、もぐらの巣穴。

 


 





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